こんにちは、RIOKOです。

ECサイトを運営している皆さんはどんな決済方法を導入していますか?

今回は、独自サイトをお持ちの方が多数導入されているであろう、クレジットカード決済についてです。
私もモチロン、運営している店舗ではすべて導入しています。

クレジットカート決済メリットとしては

・高額な買い物も気軽にしてもらいやすい(現金決済だけの店舗より、2割ほど高額なものが売れる統計があるそうです) 
・決済完了確認の手間がかからない(カート組み込みの場合)
・不払いのリスクが無い
・信用・安心感がある
・不正利用などの保証が付随している

デメリットとしては

・決済手数料の負担(平均4%~5%)
・入金のタイムラグ(平均1.5~2ヶ月)
・不正利用のリスク

などがあります。
決済手数料などの負担は増えますが、メリットのほうが大きいのでぜひ導入したい方法ですね。

ただし、契約のクレジットカード決済代行会社選びによって、せっかくの販売チャンスを逃したり、減らしている可能性もあるかもしれませんので、注意が必要です。

最近、ネットビジネスをやられている方に人気のクレジットカード決済代行会社に「ペイパルPaypal」が挙げられます。

人気の理由としては

・決済手続き後、すぐに入金される為、キャッシュフローに優れている。
・決済手数料が比較的安い「3.6%+40円~」。
・導入に店舗、商材審査などがなく、すぐに設定できる。
・利用しているサーバ、ショッピングカートの機能に依存しない。

等があるのかと思います。

輸入ビジネス情報を発信されている方にも評価の高いサービスで、初心者向けのテキストなどにも、「ぜひ利用しましょう!」と紹介されているのをよく見ます。

でも「Paypal」は最高のクレジット決済代行サービスなのでしょうか?

私もサイトの開店当初には導入していましたが、実際に使ってみた感想は「Paypalは、デメリットが意外と多いなぁ」、でした。

結果、今では複数ある店舗のうち、立ち上げて間もない1店舗を残して、すべて別のクレジットカード
決済システムに切り替えています。

私がどのあたりをデメリットと考えたのか、3つの点を挙げて解説してみたいと思います。

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1.Paypal決済システムの知名度の低さ。

Paypalは過去に利用した経験のあるお客様はまだまだ少ない、新しいサービスです。日本国内では知名度が薄い為、「知らないサービスを利用したくない」「メールアドレスを使ってのクレジットカードl決済など利用したことがない」など、安全性や信頼性に不安を覚えるお客様も多くおられます。

2.カート落ち、未決済が発生しやすい。

「EC CUBE」など、ペイパルPaypalの決済画面をカスタマイズによってカートに組み込めるショッピングカートですと、カート内でシームレスにカード情報を記入して決済を完了してただけるので、このような問題はないのですが、最近利用されている方が大変多いと思われる「カラーミーショップ」などのASPショッピングカートでは、カート内で決済を完了していただくことが出来ません。

ですので、受注確認後に支払い方法と、決済ページURL記載した請求メールを、別途お送りして、お客様にPayPalのアカウントを作成していただき、カード情報を入力決済を完了をしていただく必要があります。

この段階で、沢山の落とし穴が待ち受けています。

・メールの不着
まず、受注確認メールの段階で、早速「メールの不着」 が起こる可能性があります。
ここでお客様とのコンタクトが取れなかった場合は、未決済=未受注となってしまいます。また、請求メールがPaypalのサーバーから送信されるため、「未知のアドレスからのメール」としてゴミ箱に入ってしまったり、サーバ側がブロックしてしまう、などが起こる可能性があります。
またお客様も「よく知らない宛先からのメールは開きたくない」などの理由で開いていただけない場合もあります。

・請求書発行の負担
受注確認後、店側はペイパルの管理画面から、請求書を発行し、メールでお客様に決済URLをお送りする事になります。ここで「請求書作成」の手間が発生します。1日数件、というのであれば問題はないのかもしれませんが、ショップの売り上げがUPしてくるにつれて請求書発行が増えることになり、店舗運営の負担となってきてしまいます。 

・支払いタイムラグによる購買欲の低下
支払い完了まで、複数の段階とタイムラグが発生するこよって、お客様の「買い物意欲」が落ちてしまい、結局は支払い手続きを完了していただけない、受注キャンセル、という事がまれに発生します。

タイムラグが無ければ「いきおいで衝動買い」をしたとして、あとで冷静になったとしてもわざわざ支払いを済ませものに対して「注文キャンセル」という連絡をしてこられる方はほとんどいらっしゃいませんが、決済前ですと「お金も払っていないし、もういいかな・・」という感情が働いてしまうようです。

3.決済サービスメニューの不足

そのほかに、Paypalでは一般的なクレジットカード決済なら通常は対応しているであろうサービスが不足している点があります。

・ 携帯電話決済への未対応
Paypalはスマートフォン決済には対応しています。しかし従来のいわゆる「ガラケー」とよばれる携帯電話からは決済画面が表示できません。スマートフォンの普及により、利用者数は減ってきているものの、携帯電話からの受注を取りこぼしてしまうというのは、大変な機会損失だと思います。

・分割・リボ払いの未対応
クレジットカード決済では、2~24回の分割払いオプションやリボ払いも使用される方が以外と多いサービスです。
お客様側が分割オプションを利用されたとしても、カード会社からの入金は請求代金の全額が一度に入金されますので、店側の負担は決済代行会社にオプションで追加する、分割払い機能の利用料金だけとなります。

Paypalではこのような分割・リボ払いを決済画面で選択していただく事ができません。

高額商品の支払いほど、このようなサービスを使われるお客様が増えますので、導入していないと、単価の高い商品の販売チャンスを逃している可能性があります。

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いかがでしょうか?
とは言っても「Paypal」決済は、直ぐに導入でき、キャッシュフローに優れたサービスである事は確かです。

だだし、ある程度月の売り上げが見込め、キャッシュフローが安定してきた店舗でしたら、サービス利用料の負担があったとしても、ショッピングカートへ組み込みできるシステムの導入を考えてみてはいかがでしょうか。

たとえば「カラーミーショップ」をお使いの方でしたら、公式サービスとして、同じグループ会社の「イプシロン決済」が利用できます。

「カラーミーショップ」の利用者は、「カラメル」というモールへの出店と、月額1,500円~の利用料を支払うことによって、決済手数料が5%→3.5%に大幅ダウンになり、携帯決済や分割オプションも利用可能となる「とくとくペイメント」 というサービスがあります。

「カラメル」というモールは、独自のカードではなく、商品ページへのアフィリエイトリンクサイトのような機能しかありません。自店商品のページだけではなく、「カラメル」の内ページ、どこかをクリックした方から2週間以内に購入履歴があると、3.5%の手数料が「カラーミーショップ」側から請求されるようになっています。
自社商品からのリンク以外も有効と、いうのは不透明感?がありますが、SEOにも強いので、アクセスアップも見込める、出店しても損はないサービスかと思います。

カードの手数料と「カラメル」の手数料がすべての購入履歴に加わっていたとしても、合計7%の手数料ですから、カード決済の売り上げが月に70,000円以上あるのでしたら、確実に導入メリットがある、ということになります。

私は複数ある店舗のほとんどに「イプシロンとくとくペイメント決済」を導入していますが、カート落ちや、注文後の未決済が無くなったばかりでなく、分割決済を利用した高額商品の売り上げが確かに伸びました。

 もし、PayPalクレジットカード決済で、不満を感じていらっしゃるようでしたら、ご自分のサイトのクレジットカード利用状況を分析し、このようなサービスの検討をしてみてはいかかでしょうか?